火曜日, 2月 27, 2007

【2】からだを味わう

先日、世界快ネット主催の操体法の講習会に参加してきました。
講師は宮城県の今昭宏先生。橋本敬三先生のお弟子さんだそうです。
さて、この講習会ですが、本当に目からうろこ、勉強になりました。
操体法について詳しくは、「操体法」のHPを参考にしていただきたいのですが、 私なりの解釈でかいつまんで言うと、 私たちが普段している姿勢や動作(立つ、座る、歩く、寝るetc)というのは、 実は、本来のからだが望んでいるものではないのです。

普段の姿勢というのは、「ちゃんとしないと」とか、「人にどうみられているか」など そういう頭で考えた姿勢をしているのです。
従って、からだのどこかに不調(例えば関節痛とか)があったりしても、それを無理に庇って、 余計に負担をかけてしまう。そうやって、身体の歪みが出来ていくということです。
操体法は、そうして起きてしまったからだの歪みを、一時的に本来のからだの望む姿勢をとることで矯正していこうというものらしいです。
そして、その本来のからだの望む姿勢の基準が「気持ちいい」ということなのです。
だから、操体法の大原則は、「からだを気持ちよく味わう」ということだそうです。


ところで、これと同じことは食に関しても言えるのではないでしょうか。
私たちが普段食べているものは、本来のからだが欲している食べ物でしょうか、それとも、頭が欲しているものでしょうか?
雑誌やテレビをみておいしそうだなあと思ったり、「何かの番組とかで体にいいからっていってたなぁ」と思ったり、実は、体の発している情報よりも、外からの情報によって日々の食というのが構成されていることが多々あります。
おそらく、このことがひどくなると、自分で何を食べていいのかわからず、偏食や過食へと陥ってしまうのではないでしょうか。

食は、食べ物だけを味わうのではなく、からだそのものも味わうという意味もあるのではないでしょうか。

からだの声に耳を傾けようと思う今日この頃です。