木曜日, 1月 25, 2007

【1】食べすぎは万病のもと


 現代は「飽食の時代」と言われますが、その飽食を支えるための社会システムが、貧困や紛争、農薬や化学肥料による公害など、現代の社会的な病理を生んでいるのは良く知られています。そして、その「飽食の時代」特有の生活習慣が、過食、つまり食べすぎです。特に、戦後の高度経済成長期以降の物質的豊かさに恵まれた、私のような世代の人間にとっては、食べすぎというのがほぼ当たり前の習慣となっています。ところが本来、生物は進化の過程で飢えには強くできていますが、現代のような飽食は未だかつて経験したことがないのです。故に、飽食は私たちのからだに様々な病理をもたらすのです。
 と、少し大げさな書き出しになってしまいましたが、今回は、最近、自分のからだの変調の原因のほとんどが、食生活の不摂生、特に食べ過ぎにあることを痛感していますので、それについて少し書きたいと思います。
 食べ過ぎによる病というと、まずは糖尿病などの生活習慣病や通風などが思い浮かびますが、案外、もっと身近な病にもかかわっています。ではどのようなものがあるかというと、最近自分が罹ったものだけでも、
・風邪
・モノモライ
・皮膚の異常(アトピー症状、かゆみ)
などがあります。この3つは特になりやすいのですが、他には倦怠感や集中力の低下などは必ず起きます。
 「え~、食べすぎで風邪とかモノモライになるの?」と思う方が多いと思いますが(私も最初はそう思いました)、これは事実です。特に風邪は、からだが冷えるという以上に、食べすぎという条件が重なることがその要因となります。モノモライなどは、友人と飲んだりしたら、その日のうちにすぐに目の裏辺りが熱を持ち、何もしなければ次の日には立派なモノモライができているということが多々ありました。皮膚の異常に関しては、食べすぎたその日から、体のどこかしらが痒くなり始めますし、連日の暴飲暴食が続くと、決まってアトピーのような皮膚症状が起きます。実際、アトピーの患者さんでも、症状がひどくなる条件として、ストレスや肌の乾燥などよりも、食生活の偏重が大きな要因となることもあるそうです。
 これは別に私だけに特別なのではなく、誰しもが言えることです。ただ、人によってその症状がどのように出るかという違いはありますけど。なので、もし今度、食べすぎる機会があれば、その後自分のからだにどんな症状がでるのかを観察してみるといいと思います。そうすると、その症状の予防策もみつかりますし。
 ちなみに、食べすぎが体に変調をもたらすということは、東洋医学では当たり前のように言われていますが、西洋医学でもそのように認識されているようです。絶食療法で有名な甲田光雄先生なんかも、食べ過ぎが如何にからだを蝕むかということを多々著しています。最近では、西洋医学的にも食べすぎが体に変調をもたらすメカニズムというのはだいぶ解明されているようですが、長くなるのでここでは書きません。詳しくは、甲田先生などの著書を読んでくださいm(_ _)m
 まぁ、「風邪は万病のもと」なんていいますが、その風邪が食べすぎによって起こるなら、「食べすぎは万病のもと」といっても、あながち外れてはいないと思うのです。
 このように、食べすぎは健康を害するということはお分かりいただけたと思いますが、ところがところが、食べすぎが害するのは健康だけじゃなかったのです。
 江戸時代の観相学の大家である水野南北は、「食は運命を左右する」と豪語しています。
南北曰く、
・「三度の食事をつねに大食暴食する者は、たとえ吉相であっても運勢が一定しない。貧乏人はますます困窮し、財産家でも家を傾ける。暴食するもので、人相も凶であれば、死後入るべき棺すらないほど落ちぶれるものと覚悟すべきである。」
・「いつも身のほどに不相応の美食をしている者は、たとえ人相は基地であっても運勢は凶である。」
・「大食漢であり、しかも食事時間の不規則な者は論外で、その悪癖をなおさなければ、ついには財産をなくし、病にたおれる。そのうえ凶相であれば、死場所さえ定かではない境涯に落ち込む。」
・「相貌が善くても、大食でしかもその量が一定しない者は、かならず不善をなすものである。」
 などなど、大食が如何に人の運気を左右するかということを、南北はとくとくと説いているのです。う~ん、健康だけでなく、運命までも左右するとは、畏るべし食べすぎ。
 年末年始、新年会シーズンももう少しで終わりですが、皆さん、食べすぎには重々気をつけましょう。

月曜日, 1月 22, 2007

はじめましてm(_ _)m

こんにちは。
今年から,田中さんに代わってここで書かせてもらうことになりました,友岡といいます。
早速,何か書こうと思ったのですが,そのまえにまずはご挨拶ということで。
簡単に自己紹介をしますと,今は某鍼灸学校に通い,東洋医学を学んでいます。
といっても,まだ1年もたっていないので,やっとその入り口に立ったというところですが。
東洋医学は,言うまでもなく,食とは切っても切れない関係性にあります。
なので,玄米食をしたり,断食をしたり,いろいろな健康食品を試したりと,
最近はもっぱら自分のからだを実験台にしております。
四苦八苦しながら学んでいますが,何とかかんとか楽しく学んでいます♪
あ,もちろん,水田トラストの会員で,美味しい“さわのはな”もいただいています。

さてさて,このブログでは,「食と健康の知恵」というタイトルのとおり,
食とからだとの関係性について思うところや,実際に自分が試してみた健康法などを
ボチボチと書かせていただこうと思っております。
まだまだ修行中の身故,至らないところなど多々あると思いますが,
何かありましたら,ビシバシとコメント下さい!

というわけで,まずはご挨拶ということですが,近日中,第一弾をアップする予定です。
(乞ご期待!といいたいですが,あんまりしないでください(苦笑))

それでは,今後とも宜しくお願い致します。